ドラマ「善徳女王」のファンブログです

    「善徳女王」を勝手に地図にしてみよう タクラマカン砂漠
    トンマンがソファと暮らしたタクラマカン砂漠。されど、タクラマカン砂漠といえどもとても広い。オアシスも何箇所もある。じゃあ一体トンマンはタクラマカン砂漠のどのあたりで暮らしていたんだろう?ってことで、無理やり(笑)考えてみました。

    まずタクラマカン砂漠とは、中央アジア、中国の新疆ウイグル自治区にある砂漠で、語源はウイグル語の「タッキリ(死)」「マカン(無限)」の合成語と言われ、「生きては戻れぬ死の砂漠」という意味のあるとてもデンジャラスな場所です。
    そんな場所に赤子をかかえたソファが(もしくはもう少しトンマンが成長した後かもしれませんが)たどり着く。

    まず場所特定の手がかりとして、ソファの経営する旅閣には交易のためにいろいろな国から来た旅人で賑わっており、シルクロードのルート上にあると考えます。
    ソファの旅閣

    シルクロードのルートは大きく分けて3つのルートがあります。
    シルクロード地図
    天山北路:敦煌北方のハミを起点とし、天山山脈の北側を経て、西トルキスタンに至るルート。
    天山南路(西域北道):敦煌から吐魯番(トルファン)経由と楼蘭(ローラン)経由の2つのルートで庫車(クチャ)に至り、更に天山山脈の南側=タクラマカン砂漠の北側を通って喀什噶爾(カシュガル)に至るルート。
    西域南道:敦煌から米蘭(ミーラン)を経由し、タクラマカン砂漠の南側にある、若羌(チャルクリク)~且末(チャルチャン)~民豊(ニヤ)~和田(ホータン)~莎車(ヤルカンド)などの各都市を経て喀什噶爾(カシュガル)に至るルート。

    これらの内、西域南道の自然条件は砂嵐が起こり過酷で、危険度も非常に高い道で後に廃れていきますが、古代では諸コース中最短であるため利用度も高かったと言われます。

    また交易市がたつということで、シルクロードのルート上にある街の中でも、それなりに大きなオアシスなのではないかと想像できます。
    交易市

    さらにトンマンの住むオアシスには領主様がいます。
    領主様
    その領主は茶葉を売った利益を独占して私兵を増やすのが目的で茶の交易を禁止します。トンマンの住むところにいるのは領主であって国王ではありません。なので亀玆国のあった天山南路の庫車(クチャ)とかは除外して良いのではないかと思います。
    しかも領主は広東語を話し、広州地方出身ですか?と商人に聞かれています。

    ここで、トンマンが砂漠にいた頃の中国の情勢を考えてみたいと思います。
    まずは、カターンおじさんが「隋の商人から茶葉を買い付けられたとしてもどう城門を通り抜ける?」と言っているので、隋が興っていた時代のことだということはあっさりわかりました。
    そしてその中でも領土争いが止まず勢力分布図が常に変わる大陸において隋のいつ位なのかということですが、ドラマはフィクションなので、トンマンの生涯を史実に当てはめ年表を作ろうと思ってもひとつ取ればひとつおかしくなるみたいに矛盾する部分が多々出てきてしまいます。
    それを踏まえた上で、今回はチュンチュが2.3歳位?でチョンミョンと別れ隋に留学したということをとりあげてみると、いくらなんでも領土を侵略され衰退しようとしている隋には送らない気がしまして、とても勢いのある時代の隋だったのではないかと。隋は一時はタクラマカン砂漠のあたりまで勢力がのびていたこともあり、この広州出身の領主がいるこの場所もまた、隋の勢力下なのではないかと考えました。
    隋勢力図615年
    また、隋は西域を支配するために、鄯善、且末、西海(青海省西伏)、河源(古赤水城)に4郡を置いたといいます。鄯善・且末は西域南道のチャルチャンやチャルクリクのあるあたりなので、このあたりのオアシスにしぼります。

    そして、カターンおじさんの2つの台詞より。
    ひとつめは、ドラマが15年後の砂漠に場所を移してすぐトンマンはカターンおじさんと再会しますが、丘の上に立っておじさんが来るかどうか見ていたというトンマンに対して「今回は蒙古に用事があって、敦煌のほうから来たんだ。」と言っており、
    ふたつめは、トンマン・ソファがチルスクに襲われた後取るもの取らず逃げましたが、カターンおじさんはチルスクに「敦煌のほうへ向かった。旅の支度もしないで長時間砂漠をわたるのは無理だ。」と言っています。
    そこからもトンマンが住んでいたオアシスは、西域南道の中でも敦煌寄りのオアシスなのではないかと思います。
    敦煌への道
    敦煌方面へ馬を走らせるチルスク

    というわけで、以上の理由からトンマンとソファが暮らすオアシスは若羌(チャルクリク)に勝手に決定します!
    チャルクリクは古代から米蘭や楼蘭、敦煌、それにチャルチャン方面へとシルクロードを旅する基地としての要衝になっていたということです。当時は、今ある街よりももう少し北の砂漠よりだったという話もあります。

    タクラマカン砂漠地図

    私の独断と偏見で考えてみたので、まぁ違っても怒らないでください(笑)

    そして色々考えた割には、タクラマカン砂漠の中でも鶏林寄り、まさにタクラマカン砂漠の入り口っていう、当たり前っちゃ当たり前な結論に達したっていうw


    ちなみに実際のドラマの撮影は、中国寧夏省銀川と敦煌にて23日間かかって撮影したそうですね。
    銀川の華夏西部影視城(映画の撮影所)ではソファの旅閣の火災場面などの撮影を、テンゲル砂漠ではトンマンが砂にのまれたソファを探す撮影などを、敦煌のヤルダン地質公園ではソファがチルスクから逃げる場面の撮影を、鳴沙山の麓にある月牙泉では砂地に浮かびあがるオアシス月牙泉が領主の館としてそのまま使われているんですね。
    04話 領主の館
    ドラマ中の領主の館 (敦煌 鳴沙山・月牙泉)

    そして無理やりトンマンのオアシスを地図におとしてみてからふと思ったのですが…
    ローマへの道
    タクラマカン砂漠から鶏林まで遠いみちのりをよくぞトンマン一人で…(涙)と思ったのですが、それもすごいけどトンマンがソファに一緒に行こうと言っていたローマもこれまた遠いよねっていう(驚)

    ※ ドラマ中の台詞は字幕版と吹き替え版両方から参照しております

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    感動です…!
    mukugeさん、こんばんは~(*´∇`*)
    タクラマカンの地図化……まさに、「こう言う記事が見たかったー!!」と夢見ていた記事です。ありがとうございます!(興奮)

    私もちょっとだけ調べたのですが、台詞の細かいところまでチェックせずにいたので、まさかカターンおじさんがそんな重要情報を言っていたとは…!(ノд<)・゜゜・.うう、やっぱり設定はきっちりしてたんですね…っ(←ハンカチ噛みしめ中ですw)

    随から唐にかけての西方の勢力図って、複雑で…。私も唐はいくらかチェックしたのですが、最初はこんがらがりました。←アホ…w

    いやもう、さすがmukugeさん!すげぇ!とニヤニヤが止まりません。しかも、文章はシンプルにわかりやすくて、その上画像は手の込んだ綺麗なもので、嬉しすぎて三度見しました(爆)

    日曜の夕方はテンションが下がりがちですが、一気に盛り上がりましたvありがとうございます~(*´Д`*)
    緋翠 | URL | 2012/08/19/Sun 17:49 [編集]
    緋翠さんへ
    緋翠さん、こんにちは~v
    テンションが更に下がりがちな月曜日ですが、緋翠さんにそう言ってもらえてめちゃくちゃ盛り上がっております!アフター5(死語?w)にはアルチョン主催の酒宴に乱入しそうな勢いですw

    カターンおじさんの台詞は私も最近「メモをとりながら1話から見返してみようキャンペーン」中に気付いたばかりなんですよ。ドラマは何度も見返しているはずなのに今までは聞き流していたみたいで、今回気付いた時に自分でもうぉーっとなりました(笑)
    カターンおじさんは、色々使える御方でしたw

    随の西方の勢力図は今回、地図に関しては勝手に転載可という「世界地図でみる世界史」さんからお借りしたものなんですが、こちらを拝見すると毎年のように勢力分布が変わっているので、私も色々こんがらがりました(゚д゚;)

    今回はシルクロードに関して全く知識がなかったので、参考図書や写真集、DVDなどで1から学習するところからの出発で。なんせシルクロードって砂漠のど真ん中突っ切ってて、最初はトンマンも砂漠のど真ん中あたりにいると思ってたんですよー(爆)さすがに砂漠のど真ん中はNHKの調査隊のDVD見てて、人が生活するのは無理だとわかりましたが。
    という位なレベルからのスタートだったので、嬉しいとか言ってもらえると私も凄く嬉しいです♪まだまだ気になっている地図がたくさんあるので、またできたら載せてみたいなと思っています(´▽`)
    テンションのあがるコメント、ありがとうございました~vvv
    mukuge(むくげ) | URL | 2012/08/20/Mon 12:44 [編集]
    宝の山!?
    mukuge 様!!

    この記事すごいです。コメントは出遅れましたがかなり ̄(=∵=) ̄前のめりです!!

    本当、参考になります。
    スマホなのが悔しいくらい(笑)

    西域や砂漠のことや文化の流れはまったく知ってる僅かなことと詩とかに書かれてあることで妄想を補うだけの ̄(=∵=) ̄なのでこの記事を拝見して「おおーー!」っと言ってしまいました(笑)

    調べることに関してはまったくダメな ̄(=∵=) ̄なのでまたまたこの記事から妄想ということもあるかも…


    いやーもうこの記事素晴らしいです。



    それではまた…ぺこりん♪

    うさこ ̄(=∵=) ̄ | URL | 2012/08/20/Mon 23:17 [編集]
    うさこ様へ
    うさこ ̄(=∵=) ̄様、こんばんはーv
    前のめりのうさこ様ゲットォォーーー!(笑)

    私もまったく知識がなくって、砂漠っちゃラクダだよねみたいなそんな貧相な発想しかなかったんですけど(爆)
    今回のシルクロードに関しては調べものっていうよりは、ルート上にある歴史遺物、今残る街の風景、色々な人種の方たちの生活、たくさんの知らないことが面白くって色々目を通してみたという感じなんです。思わずシルクロードにはまりそうになりました(笑)
    キャラバン隊でタクラマカン砂漠を横断、なんてことは絶対にしませんが、今無性に敦煌に行ってみたくなってまーす。中国、なかなかハードル高いんですが…、いつか。

    砂漠の中にシルクロード西域南道のホータン特産の玉の原石をこっそり埋めておきましたんで、うさこ様が発掘してうさこ様の思い描く形にきゅきゅと加工して輝かせていただけたら私も嬉しいですー!妄想welcomです!

    空飛んでしまうような嬉しいコメント、ありがとうございました~♪♪♪
    mukuge(むくげ) | URL | 2012/08/21/Tue 18:01 [編集]
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